昨今はAIも一般的な存在になり、業務に導入する企業も増えています。さまざまなAIが活躍していますが、今回はそのなかからCopilotについて解説します。
基本性能をはじめ、どのような種類があるかまで取り上げるため、興味を持った方はぜひ最後までご覧ください。
目次
Copilotとは
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Microsoft社が提供している生成AIツールのブランドが、Copilotです。読み方は「コパイロット」で、2023年3月16日にアメリカで発表されました。
Microsoft製品と組み合わせて使用できる点が特徴で、発表された年の11月1日からは企業向けに一般提供も始まりました。
ChatGPTとの違い
Copilotの比較対象として、ChatGPTの存在が挙げられます。どちらも分類は生成AIですが、利用目的が異なっています。
Copilot の得意分野はmビジネスツールの補助による生産性の向上です。また、プログラミングをはじめとする複雑なタスクも得意としています。
一方のChatGPTは、文章の生成や質問への応答などが得意分野です。そのため、アイデアの提供をはじめとする創造性が求められるタスクで重宝されています。
なお、ChatGPTについては以下の記事で詳しく解説しているため、気になる方はチェックしてください。
GitHub Copilotとの違い
プログラミングの支援に特化している生成AIが、GitHub Copilotです。GitHub社がリリースしており、提供元も得意分野も異なっています。
詳細情報は、記事の記事でチェックしてください。
Github Copilotとは?GitHubとの違いや特徴について解説!
Copilotでできること
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利用する生成AIによって、できることは異なります。Copilotの場合、以下のようなことが可能です。
AIチャット
Copilot のメイン機能の1つが、AIチャットです。対話形式で、最近の出来事を反映した正確な回答が期待できます。
入力方法はテキストだけでなく、音声や画像にも対応しています。
文章の要約
PDF文書をはじめ、さまざまな文章の要約も可能です。操作方法はシンプルで、パネル上で「このドキュメントを要約する」と指示を出すだけです。
会議の議事録やメールでのやり取りなど、長い文章のなかから重要なポイントをピックアップしてくれるため、作業効率の向上が期待できます。
コンテンツ生成
メールの文章をはじめ、グラフや画像などさまざまなコンテンツの生成も可能です。PC内で蓄積された情報やデータをもとにすることもできます。
プログラミングのソースコードの生成も可能なため、コーディングの補助をはじめ、レビューにも使用されています。
Copilotの種類
Copilotと一口にいっても、さまざまな種類が存在します。以下ではCopilotにどのような種類があり、それぞれ何ができるかについて解説します。
Microsoft Copilot
無料で利用できる生成AIで、Microsoftのアカウントもとくに用意する必要はありません。
文章生成や「Designer」と呼ばれる機能を用いた画像生成ができます。
Microsoft Copilot in Windows
Windowsのアップデートを通じて使用できるようになりますが、こちらも利用料は無料です。
AIアシスタントによって、音量の調整やアプリの起動などができます。
Microsoft Copilot Pro
個人向けのサービスで、利用料金は月額3,200円です。
高性能なGPT-4モデルを優先的に使用できるほか、Microsoftアプリ上でAIチャットも利用できます。また、データ分析も得意です。
Copilot for Microsoft 365
法人向けのサービスで、利用料金は月額4,497円です。
テキストの指示だけで、Microsoft 365アプリのさまざまな作業を自動化できます。そのため、各アプリを横断した使い方が可能です。
Copilotを使用する際の注意点
最後に、Copilotを使用する際の注意点について解説します。
情報の精査を行う
Copilotに限った話ではありませんが、生成AIは正しい情報を必ず出力してくれるわけではありません。オンライン上の情報を参考にする以上、誤った情報を出力するケースもあります。
そのため、一次情報と相違はないか、公開しても問題ない情報か、最後は必ず人の手でチェックしましょう。
生成された文章と画像の著作権のチェック
昨今は、生成AIを用いた文章や画像の著作権侵害が問題になっています。
生成された文章や画像をそのまま使用した結果、著作権の所有者から訴えられる可能性も否定できません。必ず事前に問題がないか確認しましょう。
まとめ
Copilotにはさまざまな種類が存在しており、上手く活用することで作業効率の向上が期待できます。ただし、生成AIの性能を過信すると、思わぬトラブルを招く可能性があります。
生成AIの注意点も学んだうえで、責任を持って運用しましょう。
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