エキスパートレビュー

エキスパートレビューとは、UI/UXデザインやプロダクト制作の専門家が専門知識やスキルなどを用いて商品やサービスのレビューを行うことです。

本記事では、エキスパートレビューの目的をはじめ、メリットやデメリットについて解説します。基本的な手順もまとめて解説するため、ぜひ最後までご覧ください。

エキスパートレビューの目的

データを用いたレビューの様子

エキスパートレビューは、課題や長所を特定するために行います。

課題と長所の特定は、ビジネスにおいて重要です。自社が提供している商品やサービスの課題がわかれば、効果的な改善方法を取り入れられます。

また、長所が分かれば、長所を活かして商品やサービスの質を高められます。その結果、競争力の向上をはじめ、自社の成長につながるでしょう。

エキスパートレビューのメリット

以下では、エキスパートレビューの実施にどのようなメリットがあるかについて解説します。

現状を客観的に判断できる

自社の人間だけでレビューを行うと、主観が入ってしまうケースも少なくありません。その結果、正確な商品やサービスの分析ができなくなります。

エキスパートレビューは、基本的に自社と関係ない第三者が実施します。そのため、客観的な視点から現状を正確に評価してもらうことが可能です。

担当者だけでは気づきにくい課題を発見できる

担当者ほど、商品やサービスの使いにくさ、わかりにくさに気付けないものです。もし課題が改善されず、そのまま放置されてしまうと、ユーザーが離れていってしまいます。

先入観のない専門家のレビューによって課題を発見、改善できれば、品質が向上し顧客満足度も高まるでしょう。

専門家の視点を取り入れられる

自社の人間だけで実施するレビューには、限界があります。

専門家に任せれば、自社では実施できないような調査や分析もしてくれます。そして取得した正確なデータをもとに、さまざまな提案を受けることが可能です。

エキスパートレビューの注意点

エキスパートレビューにはさまざまなメリットが存在しますが、いくつか押さえておきたい注意すべきポイントも存在します。具体的な注意点は、以下のとおりです。

専門家の知識と経験に依存する

専門家の知識と経験は、大きな価値があるものです。しかし、依存しすぎると正確な分析ができなくなる可能性があります。

とくに知識や経験をもとにした成功経験がある場合は、創造力の低下や過信によるリスクなど発生が懸念されます。そのため、環境の変化に対応できる、適応力の高い専門家を探しましょう。

エンドユーザーの意見が反映されない

エキスパートレビューは、あくまで専門家によるレビューです。つまり、エンドユーザーが関与できません。

ニーズを把握するにあたって、エンドユーザーの意見は重要です。もしエキスパートレビューで正しいニーズを把握できなければ、顧客満足度が低下し、商品やサービスが売れなくなる可能性も否定できません。

エキスパートレビューとは別に、レビューリクエストも実施するのをおすすめします。

エキスパートレビューのやり方

ミーティングの様子

最後に、エキスパートレビューの基本的な手順について解説します。

ヒアリング

まずは、前提条件や課題などをヒアリングを実施します。ヒアリングの方法は、アンケートやインタビューなどさまざまです。

専門家の選定も、このタイミングで行うとよいでしょう。

評価基準の設定

実際にレビューする前に、評価の基準を設定しましょう。これは評価の一貫性、そして客観性を確保するためです。

基準が曖昧のままレビューを実施すると、中途半端な分析しかできません。不正確な分析は、ビジネスを進めるにあたって足かせになります。

評価のプロセスの設定と実施

評価基準が定ったら、具体的な評価プロセスも決めましょう。

レビューを計画的に実施することで、効果的かつ効率的に作業を進められるほか、見落としもなくなります。

フィードバックと報告

レビューの結果が出たら、フィードバックと報告を実施しましょう。具体的には、問題点の明確化と改善案の提案などを行います。

問題が特定できたら、対処するための行動計画も必ず考えてください。行動計画を実行したら、定期的に効果測定を実施しましょう。

なお、改善策を実施したからといって、すぐに効果が出るわけではありません。効果が出るまで時間がかかる覚悟を持ち、気長に改善策を進めていきましょう。

まとめ

以上、エキスパートレビューについて解説してきました。

エキスパートレビューは、自社の人間だけではわからない課題を発見したり、効果的な改善案を提案してもらったりできる点がメリットです。

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