Webサイトを構築・運営するうえで、会員登録フォームで大事な顧客を逃さないよう工夫することはとても重要です。今回の記事では、Webサイトにおける会員登録フォームのデザインを改善する際のポイントについてまとめていきます。デザイン構築時に意識することや、5つの改善ポイントを参考にしてみてください。

会員登録フォームのデザインが重要な理由

会員登録フォームのデザインは、直接的な顧客獲得といったコンバージョン(CV)につながる重要な部分です。会員登録フォームの視認性が悪かったり、会員登録までのステップが長すぎたりすることで、顧客獲得の機会を失ってしまう危険性があります。

一般的に、会員登録フォームにたどりついたユーザーのうち70%近くが離脱すると言われています。つまり、離脱率を軽減させるためには、会員登録フォームにおけるデザインの最適化が求められるのです。

会員登録フォームデザインで意識すること

会員登録フォームのデザインを最適化する際に、意識しておきたいことがあります。下記2つの点を押さえたうえで、デザインの構築を進めていきましょう。

・ユーザビリティを第一に考える

・デザイン完成後にPDCAサイクルを回す

ユーザビリティを第一に考える

1つ目は、ユーザービリティを第一に考えながらデザインを最適化することです。ユーザービリティとは、自社Webサイトに訪問したユーザーが使いやすいか・見やすいかといった指標を意味します。

会員登録フォームのコンバージョン率を高めるためには、ユーザビリティに考慮したデザインを構築し、ユーザーエクスペリエンス(顧客体験)を向上させる必要があります。具体的には、各ボタンの位置や、フォーム全体の配色、読み込み速度など、会員登録フォーム上のあらゆる面を考慮しなければなりません。

デザイン完成後にPDCAサイクルを回す

次に、デザイン完成後にPDCAサイクルを回すことです。会員登録フォームのデザインを構築したとしても、まだ最適化しきれていない可能性があります。

そこで、デザイン完成後にもユーザーの離脱率や、コンバージョン率といったデータを集計し、見直しが必要となる部分を可視化していきます。このように、PDCAサイクルを回し続けることで、数値も改善していき、顧客獲得でも良い結果が期待できます。

会員登録フォームのデザイン改善ポイント5選

それでは、会員登録フォームのデザインに関する改善ポイントについてまとめていきます。

・ポイント1.会員登録フォームは縦一列配置にする

・ポイント2.フォントサイズとカラーを最適化する

・ポイント3.必要な項目のみを設置する

・ポイント4.CTAボタンを工夫する

・ポイント5.ステップナビを設置する

ポイント1.会員登録フォームは縦一列配置にする

1つ目のポイントは、会員登録フォームは縦一列で配置することです。入力する箇所が横にも配置されることで、ユーザー側での視認性が悪くなったり、カーソルを移動する手間に負担を感じさせてしまったりします。

とくに、スマートフォンユーザーが多い会員登録フォームでは、入力欄が小さくなるというデメリットも存在します。入力漏れによる離脱にも起因することから、垂直方向に縦一列でフォームをまとめるようにしましょう。

ポイント2.フォントサイズとカラーを最適化する

会員登録フォームを作るときは、フォントサイズとカラーの最適化も重要となります。たとえば、すべて同じフォントやカラーにすると、フォーム内でのメリハリが付かず重要なポイントを見逃してしまう恐れがあります。

重要な箇所は太字にしたり、目立つ色に変更したりすることで、ユーザー側で注意するべきポイントを意識しながら入力が進められます。また、英語表記が多すぎると、直感的にわかりにくくなることも考えられることから、日本語表記を中心に登録フォームを作成しましょう。

ポイント3.必要な項目のみを設置する

会員登録フォームを最適化するにあたって、必要な項目のみを設定することも重要です。顧客データ取得に向けてさまざまな項目を載せたいという気持ちがあるなかで、ユーザーのことを考えないまま項目を増やすと、離脱の直接的な原因になりかねません。

たとえば、会員登録フォームにアンケートを載せたところで、ユーザーにとっては入力する手間が増えるだけです。離脱を防ぐためにも、どの項目を載せるべきかを念入りに精査しましょう。

ポイント4.CTAボタンを工夫する

CTA(Call To Action)とは、サイトを訪れたユーザーを具体的な行動に導くためのボタンやリンクのことです。会員登録フォームにCTAを設置する際には、ボタンを押すことでどのようなアクションにつながるのかを明記しましょう。

具体的には、会員登録が完結するボタンであれば「登録する」という表記や、次に入力するページがあれば「次に進む」といった形で、何が起こるのかをユーザーに伝えてあげます。また、CTAに使う色も工夫し、ボタンの場所を目立たせたり、誤操作によるページ離脱を防いだりしましょう。

ポイント5.ステップナビを設置する

最後に、ステップナビの設置です。ステップナビとは、全体のフォームのなかで、ユーザーが現在入力している位置・量を可視化させるものです。

会員登録が完結するまでに、あとどれくらいの入力項目を表示させることで、ユーザーに安心感を与えられます。また、あらかじめ入力項目がわかるため、離脱率の減少にも期待できます。

まとめ

会員登録フォームは、コンバージョンにつながるよう工夫する必要があります。まずは、しっかりとユーザビリティを把握したうえで、PDCAサイクルを回しながら改善していきましょう。本記事で解説した5つの改善ポイントを参考にしながら、顧客獲得に活かしてみてください。

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