昨今は数多くのアプリが登場しており、業務や生活など、さまざまな場面で活躍しています。アプリをリリースするためには、各ストアが設定した審査を通過しなければなりません。
本記事では、アプリ審査の概要をはじめ、チェック項目や審査の流れについて解説します。アプリのリリースを控えている方は、ぜひ参考にしてください。
目次
アプリ審査とは

動作確認やガイドラインへの準拠性をチェックするプロセスを、アプリ審査と呼びます。対象となるストアはApp StoreやGoogle Playなどで、アプリ審査を通過できなければアプリのリリースはできません。
アプリ審査のチェック項目
リリースの可否を決定する審査項目は、リリース先のストアによって異なります。以下では、iOS、そしてAndroidそれぞれのチェックポイントについて解説します。
iOSの場合
チェック項目は、以下のとおりです。
- 安全性:宗教や人種に対して偏った言及はないか、扇動的な宗教的な解釈が含まれていないかなど
- パフォーマンス:アプリは最新バージョンか、またアプリ内のリンクは正常に機能しているかなど
- ビジネス:課金のルールは遵守されているか否か
- デザイン:画像の解析度や文字の大きさに問題はないか
- 法的事項:国内外の法的事項を遵守しているか否か
上記のリスト以外にも、内容が一般提供に適しているか、大人だけでなく子どもに提供しても問題ないかなども審査項目に含まれています。
Androidの場合
チェック項目は、以下のとおりです。
- コンテンツの内容:性的なコンテンツや暴力的な表現が含まれていないか
- 知的所有権;商標権、著作権、特許権を侵害していないか
- 機能性:最低限の基本機能を備えているか
- 虚偽や悪意の有無:ユーザーのプライバシーを適切に保護できているか
- 収益化・広告:課金システムのルールを遵守しているか、ユーザーを欺くような広告は出していないかなど
審査を通過できるか否かは、Google Playのポリシーに準拠しているかがポイントになるようです。
アプリ審査を通過するためのポイント

審査が進まなければ、アプリのリリースに時間がかかってしまいます。そのため、ポイントを押さえて審査をスムーズに進める必要です。
以下では、アプリ審査を通過するための注意点について解説します。
プライバシーポリシーの掲載
まずは、ガイドラインとポリシーを十分に理解しましょう。プラットフォームごとにルールは異なっており、それぞれに適したアプリの作成を心がけてください。
なお、ガイドラインとポリシーは定期的に変更が加えらえることが多いです。公式サイトで公開されている最新情報は、常にチェックするように
品質を高める
アプリの品質、そして価値を追求することも大切です。品質が高ければ、審査員の評価を高められます。
そのためには、ユーザーニーズの把握や継続的なアップデートが効果的です。また、価値が高ければ、リリース後のユーザーのダウンロード数にもつながるでしょう。
アプリ審査の手順
最後に、ストアごとのアプリ審査の手順について解説します。工程ごとに詳細情報も取り上げるため、順番にチェックしていきましょう。
iOSの場合
基本的な流れは、以下のとおりです。
- アプリの開発とテスト:テストは念入りに
- アプリ情報の入力:価格やカテゴリ、アプリの説明などを記載
- アップロード:アプリのビルドを App Store Connect にアップロード
- 審査の申請:アプリの審査を申請
- 審査結果の通知:不合格の場合は理由が通知される
提出したアプリの90%は24時間以内に審査が完了しますが、最大1週間かかるケースもあります。審査の時間をさらに短くしたい場合、1回のリリースに含める変更内容を最小限にしつつ、細かくリリースするとよいでしょう。
Androidの場合
基本的な流れは、以下のとおりです。
- アプリの開発とテスト:テストは念入りに
- アプリ情報の入力:価格やカテゴリ、アプリの説明などを記載
- アップロード:APKまたはApp Bundleをアップロード
- 審査の実施:審査は自動化されている
- 結果通知:不合格の場合は理由を通知
Androidは、審査に時間がかかりやすいのが特徴です。なかには、結果通知まで12日かかったケースもあります。
審査を依頼してから1週間以上動きがない場合は、問い合わせフォームから審査状況を確認した方がよいです。また、審査時間短縮のポイントとして、十分なテストを実施し、アプリにバグが発生しないようにすることが挙げられます。
まとめ
以上、アプリ審査の概要や審査の項目などについて取り上げてきました。審査の際は品質管理、そしてストアごとのガイドラインとポリシーの遵守などが重視されます。
アプリの審査をスムーズに通過するためにも、品質にこだわったアプリ開発を行いましょう。
デジタル領域でのお困り事やプロダクト開発について、まずはお気軽にご相談ください。
お問い合わせはこちら