ミニアプリとは?わかりやすい例やアプリ開発の手順を解説

1日に1,800ほどのアプリがリリースされている現在、アプリ市場は飽和状態となっています。

そんな中、注目を集めているのがミニアプリです。

本記事では、ミニアプリの概要や具体例、開発手順などを解説します。

ミニアプリとは?

ミニアプリとは、アプリ内で起動・活用できるアプリのことを指します。

その元になるアプリのことを、スーパーアプリといいます。スーパーアプリをインストール済みであれば、新しくインストールせずに利用可能です。

ミニアプリのわかりやすい例

例として、大手のスーパーアプリ内で起動できるミニアプリに以下のものがあります。

スーパーアプリミニアプリミニアプリでできること
LINELINE MUSIC音楽を聴ける
LINEマンガマンガを読める
ジョルダン乗り換え案内を調べられる
リザービア美容室やエステの予約ができる
おくすりPASS FAST調剤予約・通知ができる
PayPayDiDiタクシーの配車を手配できる
PayPayモール・PayPayフリマ買い物ができる

LINEやPayPayは、世代・性別を問わず多くの人がインストールし、利用しているアプリです。

それらをスーパーアプリとし、内部でさまざまなミニアプリを起動できます。

ミニアプリが注目されている理由

昨今注目を集めている背景として、以下の2点が挙げられます。

  • 新しくアプリをインストールせずに利用できる
  • アプリ市場が飽和状態にある

スーパーアプリをインストールしてあればすぐにでも利用できるため、ユーザーが利用するハードルが高くありません。

また、冒頭にも述べたように、アプリ市場は飽和状態にあります。

そんな中で、新しいアプリを開発してもダウンロードや利用の継続は難しいのが実情です。それにより、アプリの開発費用を回収できない恐れもあります。

このような背景から、需要や注目が高まっています。

ミニアプリのメリット・デメリット

ミニアプリのメリット・デメリット

この章では、ミニアプリを開発する企業にとってのメリット・デメリットを解説します。

ミニアプリのメリット

ミニアプリを開発・リリースするメリットとして、以下の3点が挙げられます。

  • ユーザーに利用してもらいやすい
  • メッセージの開封率が高い
  • 開発・宣伝のコストを削減できる

アプリを開発するからには、ユーザーに利用されなくては意味がありません。

ミニアプリは新しくアプリをインストールせずに利用が開始できます。つまり、ユーザーに利用してもらいやすくなります。

また、アプリ内でユーザーにメッセージを送信する際の開封率も高いという特徴があります。よって、企業とユーザーのコミュニケーションを円滑にする効果が期待できます。

さらに、ネイティブアプリのようにiOS・android用のアプリを別々に開発する必要はありません。

開発・宣伝のコストを削減でき、アプリストアへの登録料・販売手数料も発生しないということになります。これは大きなメリットとなるでしょう。

ミニアプリのデメリット

ミニアプリには多くのメリットがある一方、デメリットも存在します。

  • 機能・デザインに制限がある
  • 競合他社が増えている

実装できる機能・デザインはスーパーアプリに依存してしまいます。よって、どうしても開発に制限が掛かってしまいます。

そのため、自社の独自性を打ち出しづらく、趣向を凝らしたアプリの開発には不向きです。

また、ミニアプリへの注目が集まっている昨今、開発する企業も増えています。

つまり、ユーザーから見つけてもらえないリスクが懸念されます。

ミニアプリを開発する手順

ミニアプリの開発は、以下の手順に沿って進めていきます。

  1. スーパーアプリから開発許可・資格を得る
  2. 開発し、スーパーアプリに審査してもらう
  3. リリースされる

開発する際は、LINEなどのスーパーアプリから開発許可・資格を取得する必要があります。

例えば、LINEの場合は「LINE Developers」という開発者向けプラットフォームへの登録が必要です。

開発したミニアプリは、スーパーアプリの運営会社による審査が行われます。その後、正式にリリースされます。

市場拡大の見通し

昨今注目度が上昇しているミニアプリは、今後も市場規模が拡大していくと言われています。

現にさまざまな業界の企業や店舗が実装しており、ユーザーからの認知を得ている状況です。

今後、ミニアプリを利用した新たなサービス・ビジネスモデルも誕生していくことでしょう。

開発を検討している企業は、早めに参入しておいた方が先行者利益を得られるかもしれません。

まとめ

ミニアプリとは、LINEなどのスーパーアプリ内で起動できるアプリのことです。

ユーザーは新しくアプリをインストールすることなく利用できます。そのため、ネイティブアプリよりも多くのユーザーを獲得しやすい可能性を秘めています。

ただし、ネイティブアプリと比較するとデザインや機能の自由度は劣ります。その点は覚悟しておかなくてはなりません。

ミニアプリは今後も市場が拡大していくといわれています。よって、少しでもメリットを感じる場合は早めに参入しておくことをおすすめします。

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