世の中にはあらゆる分野においてその時々のトレンドがあります。そして、それはWebデザインの分野においても同様です。
トレンドを踏まえたデザインは、より多くのユーザーの目に留まる可能性があります。
そこで、この記事では2024年最新のWebデザインのトレンドの概要と、具体的なデザイン例を解説していきます。
目次
2024年最新Webデザインのトレンド概要
2024年のWebデザインは、主に下記の3つの要素が重要視されています。
・AIの導入 ・Webアクセシビリティへの配慮 ・スクロールテリング・エフェクトなどのインタラクティブ面の工夫 |
AIの導入
近年のAI技術の進化は凄まじく、その波がWebデザイン分野にも確実にきています。
AIによって生成された画像・デザインを実装するのが、近年よく見られる流れです。
画像生成AIを利用すれば、デザインのイメージをテキストで入力して数分待つだけで、テキストの内容を忠実に具現化した画像が生成されます。
また、Web上で無料で利用できる画像生成AIもあります。このように、気軽に導入できるのもAIを利用する利点です。
AIの導入については、こちらの記事もご参照ください。
Webアクセシビリティへの配慮
Webアクセシビリティとは、障害の有無やその度合い、年齢・環境などを問わず、誰でもサイトにアクセスでき、サービスを利用できることを指します。
2024年4月1日より障害者差別解消法の改正法が施行されました。これにより、障害のある方への合理的配慮の提供が義務化されました。
- WCAG(Web Content Accessibility Guidelines)
- ISO/IEC 40500:2012
- JIS X 8341-3:2016
Webアクセシビリティに関しては上記の3つのガイドラインがあります。そして、これらの規格を基準としたサイト設計が求められています。
これからのWebデザインにおける必須知識となるので、必ず把握しておきましょう。
Webアクセシビリティについては、こちらの記事もご参照ください。
スクロールテリング・エフェクトなどのインタラクティブ面の工夫
ユーザーの操作に合わせてコンテンツが遷移し、Webサイト上で本をめくるようにして情報を得られるスクロールテリングなど、エンターテイメント性のあるWebデザインも2024年のトレンドです。
画面が歪んで見えるようなエフェクト処理など、視覚的に楽しめる工夫が求められています。
2024年最新Webデザインのトレンド8選
前章で解説した内容を踏まえ、具体例を8つ紹介します。
・スクロールテリングデザイン ・モバイルファーストデザイン ・横スクロールデザイン ・Y2K風デザイン ・90年代風レトロデザイン ・ハンドクラフト風デザイン ・ピクセルアート風デザイン ・ショート動画の導入 |
スクロールテリングデザイン
スクロールテリングデザインは、前述したようにユーザーのスクロール操作に合わせてコンテンツが遷移していく仕様を指します。
アニメーションや3Dビジュアルといった要素を活用して、ストーリー性や視覚的な楽しさを味わえるコンテンツを提供します。
モバイルファーストデザイン
モバイルファーストデザインとは、その名のとおりスマートフォン用に振り切ったデザインのことを指します。
従来はインターネット利用といえばPCを用いるのが主流でした。しかし、今は多くの方がスマートフォンでサイトにアクセスしています。
よって、PCよりもスマートフォンでの視認性を重視するのは自然な流れでしょう。
モバイルファーストデザインのサイトはPCで閲覧しても違和感はさほどありません。
制作の工数を削減できるのも、モバイルファーストデザインのメリットだといえます。
横スクロールデザイン
Webサイトは縦にスクロールするのが主流です。しかし、昨今は横スクロール型のサイトも増えてきています。
本をめくるのと同様の動きになるため、閲覧者にストーリーを伝えるのに適しています。
これらはトレンドとはいえ主流ではないデザインです。よって、ライバルサイトと差別化させる意味でも有効な手法だといえます。
Y2K風デザイン
Y2Kとは「Year 2000」の略です。1990年代終盤から2000年代の序盤に流行したカルチャー全般のことを指します。
カラフルで鮮やかな色づかいが特徴で、躍動感溢れるサイトに仕上げたい際に有効です。
また、Y2K風デザインは「平成レトロ」といわれることもあります。その当時リアルタイムで流行を追ったミレニアム世代だけでなく、Z世代からも人気を得ています。
90年代風レトロデザイン
90年代レトロ風デザインは、Y2K風デザインよりももう少し前の時代に流行したようなデザインを指します。
具体的には、パステルカラーを使用した淡い色合いや、シアー変形・テクノ風書体・手書き文字などを施したデザインディティールが特徴です。
90年代に青春時代を過ごした世代からの支持を得やすいのはもちろん、レトロで古めかしいデザインから感じられるかわいらしさがZ世代からも支持されています。
ピクセルアート風デザイン
ピクセルアートとは、別名「ドット絵」とも呼ばれる手法です。
一つひとつのピクセルに着色してデザインを作り、黎明期のテレビゲームのような質感を演出できます。
その当時を知らない若い世代にとって、解像度の低いピクセルアートは新鮮さを感じられるものです。
鮮明で精細なイラストや画像が溢れている現代だからこそ、ピクセルアートは個性を際立たせることができます。
ハンドクラフト風デザイン
ハンドクラフト風デザインとは、イラストや写真を切り貼りしたようなデザインのことを指します。
つまり、手作り感溢れるコラージュや手書き風の文字で、雑誌のような親しみやすさを感じられるデザインです。
洗練されたおしゃれなデザインとは違って、温かさや柔らかさが全面に押し出されます。
ショート動画の導入
YouTubeショートや、TikTok・Instagramのリール動画など、1分以内の短い動画が流行している昨今。
そのショート動画をWebサイトにも実装するのが、2024年のトレンドです。
視覚・聴覚を通して情報を伝えられるため、ユーザーの興味を惹きつけやすいデザインだといえます。
まとめ
2024年のWebデザインは、AIの導入・WEBアクセシビリティへの配慮・インタラクティブ面への工夫を凝らすのが主流となっています。
サービスのイメージに合わせて、トレンドを意識しつつ最適なデザインをしましょう。
また、トレンドは時の流れと共に移り変わるものです。
現時点でのトレンドも、時間が経てば古いモノと認識される可能性もあります。導入の際は注意してください。
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