デザイン思考とは、デザインを行う過程で用いる思考方法を定義したものです。それらは、現代のビジネスにおいて進化を生み出すためのものとして注目されています。
その中でも、「ダブルダイヤモンド」という概念は、とても有力なモデルです。具体的には、問題解決と価値創造のプロセスを示しています。
CRM施策を検討するうえでも、このアプローチは非常に有益となるでしょう。今回は、ダブルダイヤモンドについて解説していきます。
ダブルダイヤモンドの基本構造
ダブルダイヤモンドは、4つのステップから成り立っています。「探索」、「定義」、「展開」、「提供」と呼ばれています。これらは、問題の本質を理解し、新たな価値を創造するためのガイドラインとなります。
- 探索 (Discover)
最初のステップは、問題の背景や利害関係者のニーズより、課題を洗い出す段階です。この段階で、従来の課題や顧客の課題を深く理解することが求められます。 - 定義 (Define)
次に、問題の定義と課題の特定が行われます。
この段階では、明確で具体的な目標を設定し、問題を適切に絞り込むことが重要です。例えば、特定のサービス改善などが目標となるでしょう。 - 展開 (Develop)
第三のステップでは、解決策を探求し、多様な視点からのアイデアを展開します。この過程で柔軟性と創造性を発揮すると、革新的なアプローチが生まれます。 - 提供(Deliver)
最後のステップでは、実装可能な解決策を絞り込み、試作や検証を行います。この段階で実際のプロジェクトに落とし込み、最も優れた手法を採用します。
「探索」と「展開」は思考の発散です。必要な情報を洗い出し、多くの選択肢を集めます。
「定義」と「提供は」思考の収束です。集めた選択肢から、より良いものを採用し形にしていきます。
この、「発散」と「収束」を2回行う形から、ダブルダイヤモンドと呼ばれています。
ダブルダイヤモンドのメリット
デザイン思考は、単なる問題解決の枠組みを超えて、顧客志向のアプローチを可能にします。特にCRM施策において、顧客体験の向上やプロセスの効率化は重要な課題です。ダブルダイヤモンドを活用し、これらの課題に対する解決策を見出しましょう。
トリプルダイヤモンドプランとは
ソニックムーブは、「トリプルダイヤモンドプラン」を実践しています。
デザイン思考であるダブルダイヤモンドに、「事業、サービス化」のプロセスを加えたものです。デザインだけでなく、開発の実現までを見据えたアプローチとなります。
トリプルダイヤモンドプランには、以下のようなメリットがあります。
- 事業で解くべき課題を一緒に見つけられる。課題の解像度があがる。
- 解くべき課題を、設計/想定どおりにつくることができる。
- システムで対応すべき項目は見えないところも含めて膨大。ただ、そこのケアも実績が豊富な企業が開発標準プロセスで対応するので、システムの品質が担保される。
- ビジネスモデルや事業戦略レイヤーの策定・理解から、お客さまに届けるプロダクトの構築まで一気通貫で進めることができる。
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まとめ
ダブルダイヤモンドは、デザイン思考のひとつです。問題解決と価値創造のプロセスをサポートする枠組みとなっています。CRM施策を検討するうえで、このアプローチを取り入れることは効果的でしょう。他にも様々な思考方法・手法があるため、適切に選択して活用していきましょう。
また、ダブルダイヤモンドを活用したプランで、事業・サービス化まで実践が可能です。
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